フランスにはたくさんの音楽学校が存在します。子ども達が通うような地域密着型の学校から、本格的に音楽が勉強できる学校まで、レベルは様々です。日本からの留学生の学校の選び方は、レベルの高い学校に入学したい方、習いたい先生がいる学校に入学したい方、目的はさまざまです。ここでは、代表的なフランスの音楽学校をご紹介致します。

私立音楽院

フランスの数多くの音楽院は国立ですが、私立の音楽院も存在します。私立の音楽院には入学試験はなく、入学前にクラス分けの実技検査があり、どのクラスに入学するかが決まります。

国立高等音楽院(CNSM, Conservatoire national supérieur de musique)

 フランス政府 (文化・コミュニケーション省音楽・舞踊・演劇・芸能局:DMDTS)が管轄する音楽の高等教育機関。フランスでは、パリとリヨンに一校ずつ存在しています。

地域圏立音楽院 (CRR, Conservatoires à rayonnement régional)

 フランスにおける公立の教育機関であり、子供向けの準備過程から音楽家養成の専門課程までを有した音楽教育機関。地方自治体が管轄する音楽学校で、一般に地方音楽院と呼ばれています。  

県立音楽院 (CRD, Conservatoires à rayonnement départemental)

 2007年までは国の管轄であり、国立音楽学校 (ENM, école nationale de musique, ENM) と呼ばれていましたが、現在は国から県都(県主要都市)へと、その行政管轄が移っています。

コミューン立音楽院/ コミューン間立音楽院(CRC/CRI, Les Conservatoires à rayonnement communal ou intercommunal)

 市や区が単独・もしくは共同で管轄する学校で、フランス国内に300校以上あります 。